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ガーデニング スケープ
(撮影:iphone5)
この1年ほど、歩いて通勤しています。建築家は長生きしなければいけません。ささやかな健康維持対策です。
大通りを避けて住宅街を通るのですが、最近は庭先の花々から春を感じます。そういえば今年の桜開花は、福岡が全国最初だったそうですね。
道路に面した庭先のちょっとしたスペースに植えられた花々が、僕のような通行人の目を楽しませてくれます。
iPhoneで写真を撮っていると、庭にでていた家主さんから話しかけられ、会話が始まったり、、、。
通行人の方が足を止めて、「綺麗ですねぇ。なんて花ですか?」と聞かれたり、、、(「さぁ・・・なんでしょう」としか答えられないのですが)
花という、生活の潤いをシェアする精神をもった人と、それに気づいて楽しむ感性をもった人の間に生まれるコミュニケーション。
住宅設計をやっていると、「都市との関係性」とか「街づくり」とか小難しい話をしがちです。だけど、庭先の花ひとつで、住宅と街・・・「私」と「公」は案外簡単に繋がるものなのかもしれません。
僕の頭の中には、通勤路に限ってですが「庭先マッピング」ができています。
なんの変哲もない住宅街ですが、各住戸の庭先の個性に着目することで、見慣れたはずの我が街の新たな風景を発見することができそうです。
庭先が作る街の風景を「ガーデニングスケープ」とでも名付けて、これからも徒歩通勤を楽しみたいと思います。
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