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ARCH(K)INDY vol.11を終えて
僕が企画運営に関わっている建築系イベント、ARCH(K)INDY (アーキンディ)のvol.11を開催しました。
建築家のトップランナーをゲストとしてお呼びしてレクチャーをしていただき、深い建築談義を楽しもうというこの企画も、気づいてみればもう11回目。今回も、年度末という状況下で多くの人に集まっていただき、日付が変わるまで議論を楽しみました。
一つ前の記事でも書いたとおり、今回のゲストは色々なご縁があり、八百光設計部 垣内光司氏と中央アーキ 坂下加代子氏のお二人にきてもらいました。
おふたりとも僕の同世代で、建築家として活躍されています。
建築家として、垣内さんはDIYに取り組み、坂下さんは7ip(7 inch project)という書籍を企画編集し・・・。今までのアーキンディのゲストとは、少し違った建築家像を見せてくれました。
お二人の共通点は、今自分たちが置かれている状況を楽しいものに変えていくチカラを持っている、ということ。
建築という物理的なカタチを生み出すことだけに固執するのではなく、しかし疎かにするわけでもなく・・・。
DIYを通じて人を「教育」したり、新しいメディアづくりを目指すといった、モノづくりの同軸上にある「状況のデザイン」とでも言えるような活動に、僕に限らずオーディエンスの多くが刺激を受けたようです。
もう一つ、今回のアーキンディではとても嬉しいことがありました。
アーキンディは、建築を学ぶ学生さんのボランティアに助けられてここまで続けてこれました。
学部2年生の頃から深く関わってくれた熱心な一人、コジャ(小島君)が、深夜にわざわざ訪ねてきてくれました。
(↑コジャ。卒業設計製作中ほとんど毎日大学に泊まりこみ、自宅が不要だと気づいて12月には引き払って大学に住んでいたという強者)
今回は用事があり、どうしても参加できず深夜になるけど、明日福岡を経ってしばらく会えなくなるので挨拶だけしたいとのことでした。
彼は、この春から横浜国立大学大学院/建築都市スクール Y-GSAという超難関校に進級します。
もちろん彼自身の能力はもともと高いものでしたが、アーキンディとの関わりは彼の意識をさらに高めたであろう、と主催者の僕達は自負しています。
こうした建築家の卵の教育に、ほんの少しでも関われることはとても大きな喜びです。
彼が、若き新進気鋭の建築家になったらアーキンディにゲストとして来てくれるようお願いし、それまでは僕らも頑張って続けると約束しました。
そういえば・・・僕らもアーキンディという活動を通じてモノづくりと並行して「状況のデザイン」は地味ながらやってきているのだということにふと気づきました。
僕らが目指すところが、今より少しでも美しい世界をつくることなら、一人勝ちを目指すより、団体戦で臨んだ方が良い・・・。
建築を取り巻く状況をさらに楽しくするために・・・そしてその楽しみをみんなで共有してより強い団体戦で臨むためにも、アーキンディをもう少し進化させていきたいと思います。今回のゲスト、垣内さんと坂下さんに、そうした気づきをもらったとても有意義な回でした。
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